あなたは「浮気」したことありますか?
恋愛関係において鬼門とされているこの「浮気」。たった一度でも破局になりかねませんよね。
でも、一度壊れてしまった恋愛関係だからこそ、相手と自分自身を深めるきっかけとなる考え方があるとすれば素晴らしいことだと思いませんか?
今回は、復縁にまつわる恋愛のノウハウについて、実際の相談者との対話形式で紐解いていきます。
独りよがりな価値観から卒業できる手立てとなること間違いなし!
今まさに破局して落ち込んでいるあなたも、ラブラブなあなたも、是非読んでみてください。
そして、相談者の方に永峰や他のゲストの方が協力しながら、悩みをいろいろな視点から捉え直したり、複雑な気持ちを一緒に整理していくことによって、相談者の方自身に現時点での着地点を見出してもらいます。
目次
「復縁できたらこうありたい。」というモチベーション
1年間はお互いに留学をしていましたが、その間も関係は良好でした。
しかし去年の9月、留学の1カ月前に彼女から振られました。
原因は大きく二つあり、他の女性(B)と関係を持っていたことと、将来設計ができていなかったところです。
彼女から振られた僕は、一気に落ち込み、何も手が付かず、ゾンビのような生活を2カ月間続けていました。
これでは良くないと思い、徐々にやらなければならないことに手を付けていき、何とか今は普通の生活ができています。
しかし、今の行動や将来の目標の中に、Aと復縁するために、いや、復縁できたらこうありたいという考えを前提にもって行動したり、目標設定をしています。
ちなみに彼女と別れた後も、何度か食事に行き、嫌いではないと言われました。
僕としては、この考え方や行動は、彼女に見合う大人になりたいというモチベーションにつながっていると捉えていて、そんな問題意識は持っていないのですが、永峰さんは僕のこの考え方や行動に関してどう思われますか?
また、今の僕に対して何かアドバイスがあればお聞きしたいです。
また、第三者から見た今回の出来事の感想を率直にお聞きしたいです(僕への批判も含めて)。
長文、散文で失礼いたしました。ぜひ取り扱っていただければ幸いです。
補足:
一つ目の別れの原因の詳細。
出会いは海外でのインターンシップ。
関東と関西の遠距離だったので、会ったのは3回ほど。
Bとの関係をもっていたのは留学前の出来事。留学後にBと会い、小一時間話をした。
後日、Bの彼氏にそれがばれて、B側の恋愛関係が悪化し、その結果、Bが僕の彼女AのFacebookを探し出し、個別にメッセージを送ったため、留学後に浮気が判明した。
メッセージの内容は、それまでに僕とBが遊んでいたり、体の関係を持っていた事実を長文で、かつ酔ってキスをし合っていた写真などが添付してあった。
Bと会ったとき、話が盛り上がらなかったし、Bに対して興味も薄れていたので、僕は今後はBと距離を置こうと考えていた。
二つ目の別れの原因。
将来に対してしっかりとしたプランがなかったこと。
就活はどうするのかといったキャリアプランをちゃんと持っていなかったことを彼女Aは良く思っていなかった。」
以上です。
彼女との別れも辛いですが、Bさん(相談者スナフキンさんの浮気相手)がFacebookで彼女を探し出して浮気の告げ口、さらにキスしてる写真を送るって、、、こういうトラブルって大変だと思うんですけど大丈夫ですか?
そうやってA(相談者スナフキンさんの本命彼女)に伝わってしまったことが、傷つけてしまっ た事実が、すごい申し訳なかったです。
浮気、遠距離…関係悪化の経緯と原因
傷つけたという事実に関して、罪悪感だったり申し訳ない気持ちが大きいです。
見栄さんはスナフキンさんの話を聞いてどう思いましたか?
とりあえず!Bさん(浮気相手)との関係の始まりはどんな感じだったんですか?
もう何もないかなと思ってたんですけど、その矢先に1年前のことが発覚して、A(本命彼女)にそれが知られてしまったんです。
Bさん(浮気相手)と留学中も付き合ってるという感じではなかったんですよね?
一般的な恋愛や結婚の価値観に縛られすぎない
相手との思い出や、相手のことが忘れられないという、傷つけた側の執着心があるというのはどういうものなのかなと。
私がいろんな人の相談を聞いてると、その人にとって必要な出会いがそのときやってくるというところもあるなと思うんです。
例えば、妻が不倫をしたという相談があって、妻が別の人と付き合うことで妻自身の人生がひらけることもあるし、旦那さんとの関係が深まるというパターンも実際あったりするんです。
そもそも結婚制度自体も結構矛盾した制度なんですよね。
浮気は傷つくことではあると思うんです。世間一般的には、もう浮気されたから嫌だとか、浮気されたから許せないから別れて当然だと考えられる。世の中私のように「浮気にも2人の関係をよりよくする意味がある」という人ばかりではないですからね。
浮気をされたら、私は被害者だ!と思う人が多いかもしれないですけど、その2人の関係に意味があれば、それでも一緒にいたいとか、乗り越えることもできるんじゃないかと思います。
実際私自身も体験したことがあるし、そういう人もいます。
つまり、世間的な加害者・被害者みたいなルールに囚われるのではなく、2人の本質的な関係をもっと見て、話し合っていけなかったのかなと思うんです。
普通の一般の方だと、やっぱり浮気されたら別れる!ってなっちゃいますよ〜。
損得勘定で人の心は測れない
浮気したとしても、その浮気をキッカケに考え方が変わって、男性としてすごい魅力が引き出された。そうであれば、1回の浮気は全然大丈夫だと思うんです。 彼女が「浮気しただけの男」と「浮気したけど魅力がある男」を天秤にかけたとき、魅力に重きがあれば、そのまま関係は続いていたと思うんです。
あとは彼女の口から、将来をちゃんと考えていないところが良くない、と聞いて、自分自身の計画性のなさが原因だと思ったんです。
確かに、婚活とかをしてるときに、相手の年収や出身大学、顔の良さとかの条件やスペックで、 「この人は自分にとってメリットがあるのか・ないのか」という損得勘定がありますよね。メリットがあれば結婚する、メリットがなければ結婚しない。 でも実は、人間関係は損得勘定じゃないところのほうが大きいと思うんです。
この社会って動いてるところは、人間関係なんです。でもその人間関係は損得勘定じゃないところが大きいと思うんです。
可愛いから彼女とご飯に行きたいとか、それって自分にとって得だからとかじゃないんですか?
- 「与えたから得られる」というギブ&テイク
- 「自分にメリットがあるからやる」「金の切れ目は縁の切れ目」という損得勘定
など、「合理性」を中心に動いてますよね。 でも、恋愛とか愛は「合理性」じゃないんです。合理性を超えたところにあるものなんです。
相手が与えてくれなくても、自分にメリットがなくても、理由がなくても、
- 「この人を命がけで助けたい」
- 「この人を何としても幸せにしたい」
というあり方が恋愛とか愛なんです。 スナフキンさんも含めて、多くの人は、「助けてもらうためには助けてあげなきゃ」「しあわせ になりたいから何かしてあげなきゃ」という「合理性」を軸に動いてるからうまくいかないんです。
例えば子どもを育てることもそうですね。 子どもを育てることは何か自分にメリットがあるからやるわけじゃないんです。お金も時間もかかるし、デメリットのほうが大きいです。でも育てるということに理由はないんです。そこにいるからやる。できない人もいますけど。
「彼女といて楽しいから、俺は彼女といる」「可愛いから彼女とご飯に行く」というスナフキンさんの「損得勘定の姿勢そのもの」を変えないと。 どんなにいい男でも浮気自体が絶対に許せないんだという信条の人もいるんです。
例えば、スナフキンさんが全然魅力がない人だったとするじゃないですか。そして、今後、スナフキンさんが大切な友人に裏切られて絶望の淵に陥ったとします。そのとき、彼女にとって浮気をされた絶望と同じかそれ以上の絶望を知ったとします。
その後偶然彼女と出会って、「本当にこういう経験をもって、あのときの君の気持ちが分かっ た」と言ったとするじゃないですか。そうしたら「私のあの時の絶望を理解できるあなたとだったら付き合いたい」となることも可能性としてはあるわけです。
けど、年が明けて、地元に帰ってお土産を持って行ったときに、近すぎる、離れてほしいと言われ、そこから1カ月ぐらいは連絡を取ってないです。
2人の将来プランにお互いが寄り添えるか
彼女は結婚もちゃんと考え始めてて、将来の貯金や、現実的なキャリアプランを立ててました。今の僕だと、それができるかどうかすごい不安だと言ってました。
例えばスナフキンさんが世界に行くような仕事をしたいから、彼女といろんなところに回りたいとかさ!彼女のほうも結婚したいから一緒に貯金をしていきたいとか!
お互いの将来のプランにお互いがいればいいけど、お互い自分の将来だけを言っちゃってね!?
考えをを出し合って、「じゃあ、ここはこうしようよ」というお互いが納得する結論は出せなかった?
浮気や不倫に対する人それぞれの捉え方
これは私だけじゃなくて、カール・ロジャーズという偉大なる心理カウンセラーもそう言ってるんですよ。衛星関係です。人には出会いがあるからと。
ある事例で、カウンセリングに来る夫婦がいるんです。夫婦関係があまりうまくいってなくて、妻のほうが別に好きな人ができて、浮気状態になります。
つまり妻にとっては今2人の男性が必要なんだという考えです。2人と一緒にいることが自分にとっての幸せであり、夫にも貢献できるし、相手の男性にもメリットがあるということで、お互いロジャーズのカウンセリングを受けながら、夫がこれを許容するんです。
最終的にはその男性とは別れることになって、夫婦になるんですけど。
2人の関係の本質や、自分が生きるためにその関係が必要だということを理解していれば、結婚は制度に過ぎないし、不倫したら悪い、浮気したらいいなんていうのは日本の狭い価値観です。
フランスの大統領は愛人の席を1番からずっと用意して称賛されてるわけですから、それは文化によっても違うものなんです。
これを踏まえた上で、衛星関係というのは、自分の周りを回ってる不思議な関係のことだと思うんです。
『結婚革命 パートナーになること』カール・R・ロジャーズ(サイマル出版会)
他にもそういう人を私も見栄さんも見てるし、これからスナフキンさんと彼女と2人でより良い関係を創ってていくことはできると思います。
天秤や損得ということとは違うところでやっていけるんじゃないかと思うんです。
復縁したいから、会いたい、話したい。でも…
相手は距離を置きたいのかなと思って。
あとは相談文から感じたんですけど、彼女に見合う大人になりたいって思ってますよね。それは、彼女の評価のために生きてることになってしまいますよ。
それよりも、スナフキンさんらしく生きながら、彼女に伝えられることってたくさんあると思うんです。
彼女に見合う人になるんじゃなくて、スナフキンさんらしさってあるじゃないですか。真面目さとか、傷つけてしまったって真摯に捉えられる誠実さとか。
むしろ、自分らしく好きなことをして、お金も稼げるようになって「君が言うこういう世界より、こっちが魅力的だぞ」って言えればいいと思うんですよ。
相手に合わせるだけではなく、自分らしさで関係を深めること
気持ちが分かる人になりつつ、スナフキンさんが持っている良さで、もっと伝えることってできると思います。
彼女が望むような人になろうとしてたんですか?それとも、自分らしさで彼女との関係を深めていくために生きようという感じでいたんですか?どっちですか?
だって、スナフキンさんだけの良さが相談文から伝わってくるんですよ。すごく律義に書いてあって、付録まで書いてもらって、気遣いを感じます。
自分も人として尊敬できるような、彼女に見合うようなパートナー像を目指すというのはいいんじゃないかという思いがあります。
相談文読んで、すごく私の話や本を丁寧に読んで、自分でそれを深めて、何かやろうという思いが、文章見るだけで分かったんです。だから、ぜひ相談を受けたいって思ったんですよ。
特に読みやすいように書いてくれるって、私には全然できない気遣いなんです。いつも見栄さんに読みにくい相談文のまま送るんです(笑)
人は過ちを犯すものです。人を傷つけずには人は生きていけないから。
そういうときに自分は加害者なんだと、心底罪悪感を持てるところは、それこそが魅力なんじゃないですか?
最後になりますが、スナフキンさんから気づきとか感想等、何かあれば、教えてください。
じゃあ最後にスナフキンさん、「また来週」と言ってもらってもいいですか?
まとめ
いかがでしたか?今回は「復縁」にまつわる相談から、恋愛関係そのものについて深く掘り下げていきました。
交際関係が破綻しても、お互いの未来の終わりではないということです。
別れてから初めて気づくこともあるのです。
彼女と別れて、吹っ切れた方もそうでない方も、考え方一つで自身の今後の人生に大きな変化をもたらすこともあります。
世間の固定観念に縛られて諦めるのではなく、もう一度自分と相手について見つめ直してみてはいかがでしょうか?
そうすれば、2人の未来はより明るく照らされることでしょう。
さらに恋愛について学びたいあなたへのオススメ記事はコチラ
女性は別れたら楽しい思い出も忘れる?突然の別れ話からの復縁方法
[…] 復縁しようとする前に恋愛は損得勘定ではないことを知るべき! […]